農機新聞2017年1月1日号に有光工業の年頭所感が掲載され れました! |
---|
05日 1月 2017 |
|
有光工業株式会社 「顧客視点で調査分析」 代表取締役社長 有光 幸紀
新年明けましておめでとうございます。皆様におかれましては、ご家族お揃いでつつがなく新しい年をお迎えのことと心からお慶び申し上げます。旧年中は格別なご高配を賜り厚く御礼申し上げます。本年も何卒よろしくお願いいたします。 昨年を振り返りますと我が国経済は、中国を中心とした新興国の経済減速の影響や原油安等で年始早々、為替、株式市場は混乱し、日経平均株価6日連続安となるなど、波乱の幕開けとなりました。その後、政府や日銀による金融対策等がありましたが、英国のEU離脱決定、アメリカ大統領選でのトランプ氏勝利の衝撃が世界中に広がり、株価や為替相場はプラス面とマイナス面への評価をめぐって揺れ動き、乱高下の展開となりました。 2017年の和が国経済情勢につきましては2020年東京オリンピック開催によるインフラ整備に伴う工事やリニア新幹線工事等、国内経済政策への期待もありますが、TPPをめぐる不安要素、海外経済の減速や金融市場の変動等、下振れ懸念の材料も多く、先の読めない不透明な情勢となっております。 このような経済情勢のなか、当社では従来から携わっております稲作市場農家以外に畑作・施設園芸・花卉園芸市場への開拓強化や細霧を利用した環境管理システムの提案を行い、農薬使用量の低減や防除作業の軽減、省エネ商品を提案し、用途開発を行い新市場開拓と新商品開発に取り組んでまいりました。そして、施設園芸農家への訪問から困り事作業の調査・分析など、顧客視点に立った需要を創造するための行動をとる必要があると考えております。 また農家戸数の減少と就業者の高齢化による労働力不足は深刻で、日本農業が持続性を確保するためには、農産物の品質向上と生産コスト削減が不可欠であり、農業機械のロボット化への期待が高まっている中、当社としては施設園芸市場向けの自走式農薬散布ロボットの開発に取り組んでまいります。 施設園芸関連では、農薬被ばくの問題や農作業のコストダウンが注目されています。当社ではそれら関連商品と致しまして、電圧切替式の静電ノズルや静電ノズル付オートランナー・ハウススプレー等を重点商品として取り組み、お陰様でこれら商品は大きく伸ばすことができました。また、昨年度より発足しました施設畑作推進部は、地区と作物を絞り集中的に実演を行い、その結果、露地野菜向けとして運搬車に取り付ける静電ノズル付きブームのハイクロブームスプレーヤを拡販することができました。今後も低コスト農業、作業の軽減化を図る新商品の開発に全力で取り組んでいく所存でございます。 お陰様で当社は平成28年9月に創業93周年を迎えることができました。今後も、さらに全社員一丸となり頑張ってまいる所存です。一層のご支援、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げまして、新年のご挨拶とします。 |